身体のこと~for Body

かかりつけ医をみつけておく~整体屋が思う健康のリスク管理

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整体院に来る人の中には、医者嫌いや自然療法を好む人もいるけれど、
ふつうは、
身体の調子が悪いとき、
目なら眼科に行くし、耳や鼻なら耳鼻科って具合に
診断の確率が高い所へ行こうと考える。
ところが、婦人科となると、
後回しになりがちではないか、という印象がある。
あくまでも筆者の個人的見解だけどね。

かかりつけ医をみつけておく

何かあったときにかかる町の医師は、主として内科になると思うんだけど、
いろいろ診る関係上、その知識は幅広く、
ときに専門病院を凌駕するほどの得意分野があったりする。
逆に言えば、気がつきにくい分野もあり得るということだ。
とりわけ、その医師が男性であったりすると、
女性の微妙なホルモンや器官の影響を思いつきにくいかもしれない。
女性は、思春期、更年期、あるいは妊娠、出産と、
まったく異なる身体の状態への変化を経験する。
これだけの変化には、リスクもともなう。
女性の身体が、男性の身体より丈夫そうだなと、常日頃思ってはいる。けれど、
無理のない範囲でリスク管理はしておきたいところだ。
そのために、健康診断とかで、身体の現状を把握しておくんだけど、

女性であるなら、かかりつけの婦人科を見つけておく必要がある。

ほんとはね、こんなこと、一介の整体屋さんが言うことじゃないの。
それは重々承知。
でもね、やむにやまれぬ事情ってのもある。
腰の痛みや肩こり、鬱っぽい気分だって、
ホルモン値の変動から来る場合もあるし、
それに、もっと別の病気が隠れていることもあるかもしれない。
次の項では、こんなことを言うきっかけとなった事例をあげている。
これは、健康に関する、リスク管理の話だ。
だから、婦人科に限る話ではないし、男性には関係ないよって話でもない。

事例:盲腸の手術して、腰が痛い

開業して間もないころだった。
その50代女性は、腰が痛くて来院した。
半月前に盲腸の手術をした頃から痛くなり、
病院で診てもらったが、異常は見つかっていないと言う。

さて、こういう場合…、
・手術のストレスだろうか。
    本人が思っている以上に、手術に対する不安があったとすると、
 手術が終わってほっとして、痛みが出てきたかもしれない。
 身体に傷をつけるということは、周囲の筋肉群が、
 それなりに反応するということでもある。

・仕事のストレスか。
    腰の痛みに、仕事のストレスは付きものといっていい。
 仕事再開にともなう影響もあるだろう。

・母娘ストレスか。
    母親と二人暮らしだという。
 場合によっては、そのあたりを突っ込んで聞いてみる必要があるだろう。

・過去のバイク事故で首を痛めた影響。
    それなりにバランスを取っていた身体が、
 このたびの手術によって、そのバランスを失ったということはないか。

うかがった話で、いくつかの仮説を想定する。
ふつうは、これら全部が関係しているし、その奥に気づくべきことがあるはずだ。
整体術を開始すると…、

ものすごい違和感は、クライアントさんの身体に手を置いた瞬間だった。

やばい!

何かある。
最初は、忘れ物かと思った。
手術のときに、お腹の中に何か置き忘れたなんて、
いつか見たニュースを思い浮かべた。
いやいやいや、そりゃないだろ。
病院ではいろいろ調べたみたいだし…、
とにかく、そのまま整体術を続けた。
だけど、頭の中では警報が鳴りっぱなしだし、
胃には鉛を詰め込まれたような、どんよりとした感じが続いていた。
で、整体術の終わり頃には、確信してた。
右の卵巣がおかしいぞって。

だからって、どうすりゃいい。
ここは整体屋だよ、医師でもないのに何を言おうってのよ。
だいたい、言っちゃっていいもんなのかね。
といって放っておくわけにはいかないし…。
言わずに後悔するより、言って後悔したほうがいい。
で、言葉を慎重に選びつつ、
婦人科の受診をお勧めした。

後日、結果を知った。
悪性腫瘍だってことがわかって、すぐ手術になった。
卵巣が破裂寸前だったらしい。
よかったよ。
手術が無事にすんでよかったってのもあるけど、言ってよかったなって思った。
で、それからは、婦人科に限らず、
病院の受診をお勧めすることをためらわなくなった。
とりわけ、女性には、
「かかりつけの婦人科を見つけておくべきだ」と言うようにしているんだ。

病院は、道具の1つ

上記の事例では、たまたま筆者が気がつく役回りになってしまった。
見つけたことを自慢してるんじゃない。
これは、起こってほしくないことなんだ。
病院での診察のあとなら、悪性腫瘍だってなんだって、
お手伝いできることはあると思う。
当院みたいなところは、後回しに来るところなんだから。
それなのに、似たようなことがけっこうある。
しょうがないから、「病院へ行ってみて」って言う。
そうしたら「病院好きなんですね」って言われたり…。
いやいや、そうじゃなくて、
適切に病院を利用した方がいい場合があるってこと。
それで、治るんなら、それでいいし、
少なくとも現況がわかってから、
じっくり取り組めばいいことだっていっぱいある。
それだけ。

 

 

 

 

 

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